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年代が変われば必要な間取りも変わってくる

 注文住宅で間取りを考えている時は、とても楽しい時間です。
 ただ、家を建てるのは一生のうちにそう何度もあるものではありません。楽しさとと同時に長く住みよい間取を考える事に苦労して頭を悩ませるところでもあります。年代別や家族構成によっても失敗しない間取づくりをするための優先順位が変わってきます。
 大切なことは、最初に要望をまとめておき要望を箇条書きにして、それぞれ優先順位をつけておくと間取作りをする際に失敗しづらくなるでしょう。


 20代30代の子育て真っ只中の世帯であれば、まずは住まいの中心に家族が集まるような工夫をしましょう。食事の準備をしながら、子どもとコミュニケーションをとったりリビング階段があれば、子どもの帰宅後の様子もすぐにわかります。キッチンに立つ時間が多くても、キッチンが真ん中にあれば料理する手を止めることなく、子どもの様子を見守ったり、会話を楽しんだりできます。
 キッチンカウンターに子どもの宿題が出来るようなスペースにしたり、子どもも安心しながら好きなことをして過ごせることを大切にすると必要な間取が見えてきます。
 また、赤ちゃんの昼寝屋、子どもの遊びスペースとして安心できる畳スペースもあると便利です。段差をつけたステップフロアではなく一間続きの畳スペースにしてしまえば、怪我など転倒も防ぐことが出来ます。
 階段のスペースもなるべく傾斜が緩やかな落下しにくいように作ることがおすすめです。また、二階の子ども部屋は子どもの人数が決まっていないうちはフレキシブルに仕切れるように作っておくと将来、独立した子ども部屋を用意することも出来ます。


 40代、50代、60代と年齢があがってくるにつれて子どもも大きく成長し、求める間取りも変わってきます。まだまだ趣味を謳歌したい50代やそろそろ終の棲家を追求し始めたい60代と必要な間取も変わってくるでしょう。
 リタイアしてから家を建てる場合には、特にバリアフリーを意識して将来的に動きにくくなることも想定して、一階に居住スペースを持ってくるというのも一つの案でしょう。断熱構造にこだわったり、床暖を備える、車いすになっても大丈夫なように広めにトイレスペースを設けるなども良いでしょう。
 子どもが独立して個室があまっても、意外と過ごすことが多いのはリビングという場合が多いようです。
 リビングとダイニングを中心に考え、お互いが趣味をしながらも一緒の空間で過ごせるよう間取りも良いでしょう。将来、寝室を一階に移動させることも考えた和室も作っておけばよいかもしれません。

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